型落ち高級車
中古車サイトを見て回るようになって知ったことがある。
街中を走ってる高級車は、決して手に届かない様な代物ではないということだ。
新車は無理かもしれない。だが型落ちであれば軽自動車と同等、場合によっては学生バイトの月給で買えてしまうものもある。ああいった高級車は、新車にこそ価値があり、型落ちになったり使い古されたりしてしまうと、値打ちがダダ下がりしてしまうのだ。
型落ちになった場合はむしろ、スープラやRX-7といった走り屋好みのスポーツカー、ランクルやハイラックスといった頑丈な車の方が価格が高い。
故に、「型落ち高級車に乗るのは貧乏っぽい」なんてことを言う人もいるが、ちょっと待ってくれ、本当にそうだろうか。本体価格はそうかもしれないが、車には維持費というものが付いて回る。型落ちだって高級車は維持費が高くつくのだ。
高級車の維持費の高い理由
排気量が大きい
高級車にとって乗り心地は大事。というか命。乗り心地を上げるためには走りに余裕を持たせる。走りに余裕を待たせるにはパワーを。パワーを持たせるには
排気量を上げるのだ。
排気量を上げると税金が上がるのだ。クソが
(僕の中で)高級車の基準となっている3000ccクラスで51000円、3500㏄クラスで58000円、4500ccクラスに至っては88000円となる。
これが毎年やってくるのだ。
燃費が悪い
上述したように高級車は排気量が大きい。排気量が大きいと税金以外にも問題が出てくる。燃費だ。
大排気量エンジンは、小排気量のそれに比べて大きく、重い。その大きなエンジンを収めるためにボディも大きく重くなる。より大きなものを動かそうとすると、より多くのエネルギーを必要とする。エネルギーは燃料から得られる。よって燃費が悪化する。
重量税が高い
大排気量エンジン搭載車はどうしても重くなってしまうのだが、高級車は別の理由でも重くなる。主に遮音素材や衝突安全性によるものだ。
重量が増すと自動車税が増してしまう。~1500kgで24600円に対し、~2500kgで41000円もする。
ハイオク仕様
エンジンがパワーを引っ張り出すため、高圧縮比になっていることが多い。圧縮比というのは、内燃機関の圧縮の過程で、”最も圧縮された時の燃焼室の体積(下死点) ”を1としたときの”燃焼室が最も大きくなった時の体積(上死点)”の数値だ。
高圧縮比エンジンにレギュラーを入れてしまうと、圧縮の過程の途中でガソリンが自然発火し、最悪ブローしてしまう。よって高級車の多くはハイオク指定だ。
年式が古い
年式が高くなってくるとただでさえ高い税金にブーストがかかる。13年落ちで自動車税と重量税が、18年落ちで重量税が更にアップする。
ひとこと
…このような理由で、型落ち高級車が決して安いものじゃないと僕は主張したい。
でもいくら維持費がかかっても乗り出し価格は安いのだから、新車に拘らず中古車にも目を向けて、乗り心地のいい車でも乗ってみてはどうだろうか。