【普通車顔負け】マジで速い軽自動車4選
日本特有の自動車規格、軽自動車。
現在の規格では
- 排気量660cc以下
- 全長3400mm以下
- 全幅1480mm以下
- 全高2000mm以下
- 定員4名以下
…などと規定されています。
普通車と比較して遥かにエンジンや車体が小さく、税制や保険で優遇されていて燃費がいい軽自動車は、自転車で行くにはちょっと遠い場所に行くため、或いはバイクでは運びにくい荷物を運ぶための痒いところに手が届く的ポジションの車と考えられがちです。
しかし、軽の中にもサーキット走行まで視野に入れたような、速さにステータスを振ったスポーツカーチックな車が存在します。
今回は、そんな速さを追求した軽自動車を紹介していきます。
スズキ アルトワークス
軽史上最大の問題児です。フェアレディZのせいで280ps規制がついたのなら、ワークスのせいで軽の64ps規制がつきました。
現在も生産が続けられているみんな大好きアルトワークスは、1987年に販売を開始しました。
この頃の日本車は「名ばかりのGTは道を開ける」のCMから始まった"馬力競争"に明け暮れていました。軽自動車界隈でもその制限の中で馬力競争が繰り広げられていました。
そんな中で登場した初代アルトワークスは、ターボを搭載し、64psという当時としてはあり得ない馬力を叩き出してきました。恐るべきことにこの時代の軽自動車規格では排気量550cc以下と決められていたので、リッター100馬力を超えていることになります。しかも車重は驚異の610kg。ほんの少し軽量化すれば500kg台に到達してしまいます。
この圧倒的な軽さとそれに釣り合わない100ps/Lオーバーのバカみたいなエンジンを武器に、当時の峠を駆け抜けたそうです。
現在は安全装備などの基準も厳しくなって少し重くなっていますが、それでも車重670kg。排気量が660ccになっていることを鑑みれば、アルトワークスのぶっ飛びぶりは健在と言ったところでしょうか。
スバル ヴィヴィオRX-R
今は亡きスバルの軽自動車の一角、ヴィヴィオ。RX-Rはそのホットモデルです。ちっこい初代インプレッサワゴンみたいな見た目ですね。
エンジンは660ccでDOHC、パワーを引っ張り出すために過給機をつけているのですが、日本車としては珍しくスーパーチャージャーを搭載しています。そのため、低回転からしっかりと過給がかかり、しかもDOHCで9000回転まで回るから高回転でもパワーを出せる、至れり尽くせりな車になっています。
軽自動車は一人で運転することが多いという当時の市場調査から、運転席の居住性が重視されており、運転席を広くとるためにシフトレバーやサイドブレーキがやや左に寄っています。ただハザードがコラム上にあって押しにくいのは残念です。
ちなみに燃料はなんとハイオク仕様、ミッションはMTのみとスパルタンな仕様になっています。
ダイハツ コペン
見た目の可愛らしさに定評のある車です。個人的に初代は日本一可愛い車と思っています。
こんな可愛らしい見た目ですが、その実力は軽としては極めて高いと言えます。エンジンは規制いっぱいの64psを発揮、しかし実馬力は80psを超えているとされています。本気を出せば200psに届くとも噂されています。
車体が小さいため旋回性能が高く、しかも着座位置が低い上にオープンカーなので普通の街乗りでもゴーカート気分が楽しめます。日常を非日常にしてくれる車ですね。
ただメタルトップのオープンカーなので車重だけはご愛敬、870kgと若干重めになっています。
ケータハム セブン160
軽自動車は日本特有の規格ですが、製造しているのは何も国産メーカーだけではありません。外車の軽自動車だって存在します。
イギリスの小さな自動車メーカー、ケータハムが製造するセブン160はその一つです。エンジンはスズキ ジムニーのK6Aエンジンを使用、屋根は無く、要らぬエクステリアは全て取り外したレースマシンの様な見た目です。
車重は驚異の490kg、馬力は規制無視の80psを叩き出し、0-100加速が7秒を割るという軽自動車の概念を覆すバケモノマシンです。
価格は400万円。(スペックと希少性を考えれば)リーズナブルですね。