運転だけでも燃費は良くなる!燃費を良くする3の方法
かつて、世界の車たちは"何馬力"とか”排気量”とか”最高〇km/h”とか、とにかくパワーやスピードを競い合っていました。しかしリーマンショック以降、世界中の自動車市場で”燃費”が叫ばれるようになりました。エコカー時代、そしてHV時代の到来です。
税制もエコカーを推奨する方向で変化してきました。対象車種の自動車税を免税する”エコカー減税”です。これらの政策により消費者側はカタログの"燃費"というものを重視して新車を購入するようになっていきました。
でも待ってください。”カタログ燃費”のいい車を買って、それだけで満足していませんか?せっかく新車を買ったのに”エコ運転”をないがしろにしていると実燃費はガタ落ち、エコカーの名が台無しになってしまいます。逆に”エコ運転”を重視していれば型落ち車でもテキトーに運転してるエコカーに張り合える燃費を叩き出せちゃうんです。
今回は「エコ運転」など、実燃費をアップする方法を纏めてみました!
[目次]
加速減速を繰り返す
エンジンは燃料を燃焼することで動いています。これは誰でも分かるでしょう。では、燃料をより多く消費しているのはいつなのか分かりますか?
答えは、加速しているときです。
自転車に乗っている時を想像してください。平坦な道を一定速度で走る時と、ゆっくりとしたスピードから加速するとき、どっちがよりペダルを力強く踏みますか?当然後者です。エンジンにとっても同じです。自転車の"ペダルを踏む"に相当するエンジンの行程は"燃焼"の工程です。力強い燃焼のためにはより多くの燃料が必要となります。
速度を一定に保たず、減速してはアクセルを踏んで加速、また減速してはアクセルを踏む…こんな運転をしていると無駄に燃料を消費してしまいます。
クルーズコントロールを利用しよう
最近の車にはクルーズコントロールが装備されています。クルコンを使えば坂道だろうが平坦だろうが、車が勝手に一定速度に保ってアクセルを調整してくれるので、ドライバーは何も考えず燃費運転を行えるわけです。また、所謂”サグ部”による渋滞も防げますので、そういった面でも是非とも活用しましょう。
信号はゆっくり発進しよう
赤信号からイキって急発進するとエンジンは唸ります。言い換えれば高回転までエンジンが回ります。高回転で回っているということは、1秒の間に燃焼室に燃料が噴射される回数も増えるということです。つまり大量の燃料が消費されるわけです。
ただし、ずっと低回転でダラダラ加速するのもだめです。エンジンというのはある程度回転数を上げないと効率よく回ってくれません。低回転というのはエンジンにとって"効率の悪い領域"なのです。この低効率の時間があまりに長いと、かえって燃費が悪くなってしまします。あと、後続車に迷惑なので絶対にやめましょう。
タイヤの空気圧を見よう
タイヤの内部は完全な密閉空間ではありません。ゴム分子の隙間などから少しずつ空気は漏れていきます。タイヤの空気圧が下がると、タイヤの反発力は低下するので、タイヤと路面の間の接地面積が大きくなります。接地面積が大きくなると、走行中、そこにはより大きな摩擦がかかります。摩擦は車を減速させる方向に力をかけます。その力が大きくなるわけですから、エンジンはそれに逆らうべく、もっと大きな力を車に加える必要が出てきます。さっきも言ったように力強い燃焼には多くの燃料が必要です。こうして燃費は悪化します。
空気を入れ過ぎてもいけません。入れすぎるとタイヤの接地面積は小さくなります。すると摩擦が小さくなります。「燃費は良くなるんじゃないの?」いえ、燃費より大きな問題です。摩擦が小さくなると制動力が小さく、つまりブレーキが効きづらくなってしまい、最悪の場合事故に至ります。
車のボディのどこかに適正空気圧の表示があります。それに従って、適切な量の空気を入れましょう。
暖房にA/Cスイッチは無意味
A/Cスイッチの意味、ちゃんと理解していますか?
「エアコン!」
ーその通りです。が、家庭用のそれとは少し違います。
車のエアコンには実は暖房機能がありません。あるのは冷房と除湿の機能だけです。車の暖房は冷媒を通じてではなく、エンジンから発生した熱を利用しています。だから車のエアコンに暖房の機能は不要なのです。
A/Cスイッチはエアコンのコンプレッサを起動するスイッチになっています。コンプレッサを起動するためには軒並み5馬力のパワーが必要と言われています。それだけエンジンに負荷をかけているのです。すなわち燃費の悪化です。
暖房はコンプレッサの起動を必要としません。暖房を利用したいときはA/Cスイッチはオフにしましょう。
ただし、除湿の機能もあるので、ガラスの曇りを取りたいのならオンにしましょう。
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