軽なのにマークX超え…高級軽自動車3選
安いことに定評のある軽自動車。規格に収まるように軽く小さくすることで装備が簡素化され、結果として本体価格が安くなる傾向にあります。現在最も安いのはダイハツ ミライースBでその価格は84万円。大学生でも新車が買えそうです。
しかしそんな軽自動車にも高級車、あるいはスーパーカーのように、やたらと快適装備や走行性能に気を配った車種があり、普通自動車代表格のカローラはおろか、アッパーミドルのマークXやアテンザに匹敵する価格を誇ります。
今回は軽なのに高価格なクルマを紹介していきます。
[目次]
ホンダ N-BOXカスタム
出典:Honda
ホンダ N-BOXをベースにグレードアップした、パッと見はごく普通のトールワゴンの軽自動車です。強いて言うならフロントグリルのメッキが威圧的に見える程度でしょうか。
しかしエンジンは、最上級グレードのターボモデルで64psと自主規制枠目一杯の出力です。高速合流時の加速以外は不便に感じることはありません。シートはサイドに合成革を使用したコンビシートに、更にセンターにかなり太めのアクセントラインを入れることで質感を高めています。室内長は2060mm。ここまで大きいとリアシートの足元は十分に足を組めるほどに広く、後席リクライニングやセンターアームレストの機能も相まって、下手なセダンやコンパクトカーよりも乗り心地は良いのではないでしょうか。(私はリアシートに乗ったことはないです)
フロントドアのスピーカーにはツイーターが付いており、音質も高級車ほど…とまではいきませんが、その辺のミニバンよりは良かったです。少なくとも私のクルマよりはずっと良かったですね。
機能面でもクルーズコントロール機能や電動スライドドアで利便性を高めています。
ダイハツ コペン
かつて"ABCトリオ"と呼ばれた軽2シータースポーツたちがいました。”A”はオートザム AZ-1、”B”はホンダ ビート、”C”はスズキ カプチーノ。彼らは軽特有の車体の軽さと見た目の可愛らしさよって峠の走り屋たちや若者から厚い支持を得ました。
しかし時代の流れから次第に売れなくなり、販売終了。しばらくの間、軽2シータースポーツのカテゴリは車種不在になってしまいました。そんな彼らの遺志を継いだのがコペンです。
コペンの何よりの特徴は電動メタルトップです。他に採用している車種といえば、レクサスSCやベンツEクラスカブリオレなど軒並み高級車ですが、コペンは軽にもかかわらずそれを採用しています。高価格の原因はおそらくそれでしょう。また、開閉機構の搭載からか、車重は850kgとサイズの割には重たくなっています。
軽自動車という枠組みのコペンですが、実は大排気量モデルが存在します。それは海外に輸出された”海外専用モデル”で、排気量は660ccではなく1300cc、しかも左ハンドルです。しかし残念ながら並行輸入業者に頼む以外の入手手段がありません。残念。
登場から13年間、ライバル不在で不景気ながらも好調な売り上げでしたが、2015年、ついにライバルが現れました。
ちなみに現行ダイハツ車で唯一MT設定のある車です。
ホンダ S660
ホンダ ビートの後継にして、ホンダのFRオープンカー:ホンダ Sシリーズの最新作という点ではS2000の後継とも言えます。駆動方式:MRやフロント、リアの見た目が殆どスーパーカーに見えることから「ミニNSX」というあだ名も付けられています。MRを採用したことで、実用性もスーパーカーらしく皆無となっています。
トランスミッションには軽自動車初となる6速MTを採用、前45後55の車重配分、電子制御で武装するなど、走行性能にも抜け目はありません。屋根は脱着式ソフトトップ「ロールトップ」で、ロールトップを外した状態でもシート背後のロールバーが残るタルガトップ風になっています。
ただ走行性能に拘り過ぎた結果、軽自動車にしては非常に値段が高く、最高グレードのモデューロXの価格はなんと285万円。トヨタ マークXが265万円であることを鑑みれば、この数字が如何に高いかが分かります。流石S2000の後継といったところでしょうか…。
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