暇人によるクルマ語り

週3を目安に更新中。時々車以外の話題も

モデルチェンジまでが長い車4選

f:id:alfredtan:20190410232440j:plain

 "モデルチェンジ"というのは、メーカーが車を進化させるため、或いはわざと陳腐化させて購買意欲を煽るための手段の一つです。これは、T型フォードの築いた牙城を崩すべく、GMの社長、ルフレッド=スローンが考案したシステムです。今となっては当たり前ですが、当時は画期的で、これによりGMはフォード帝国を打倒しました。

 多くの車は、3,4年程度で後期型へマイナーチェンジを、7,8年程度でフルモデルチェンジを行って代替わりをします。

 しかし、中には十数年経っても、場合によっては20年もモデルチェンジを行わない車も存在します。

 そんな、中々モデルチェンジを行わない車を4つ紹介していきます。 

hinazinzakki.hatenablog.com

 

 日産 GT-R(R35型)

f:id:alfredtan:20190410232126j:plain

 現行のGT-Rは2007年に、R34型の生産中止以来5年ぶりの復活を遂げ、発売されました。

 このモデルから"スカイライン"との縁を断ち、エンジンもV6を積み、本格的にスーパースポーツ路線を歩み始めました。第二世代GT-Rと区別するために"第3世代GT-R"と呼ばれています。 

 GT-Rの名を冠していること10万ドル以下の価格帯でポルシェと張り合えるもう10万ドルかけてチューニングすればイタリアのスーパーカーを追い掛け回せるエンジンが職人手製など、車好きからすればたまらない要素がこれでもかというぐらい詰め込まれています。

 しかし、すでに12年も経過しているのに中々次期型の発表をしてくれません。2020年だとか2022年だとかPHEV化だとかの噂は立っているのですが…。

 しかもGT-Rを復活させた張本人であるカルロス=ゴーンが逮捕されてしまい、第3世代はこの型で終わってしまうのではないかとも危惧されています。

 

 

トヨタ エスティマ(3代目)

f:id:alfredtan:20190410233016j:plain

 トヨタのやや高級めのミニバン、エスティマの現行モデルは、2006年に発売されました。V6エンジンモデルは、実は国産の前輪駆動車として初めて280psを達成した車でもあります。

 同じくトヨタのミニバン、ノア兄弟より大きなボディとエンジンを持ち、彼らにはない余裕と広々とした室内空間を提供してくれます。しかし、アルファード兄弟ほど体格は大きくなく狭い道でも楽に取り廻せます

 そんな"痒いところに手が届く的ポジション"のミニバン、エスティマですが、残念ながら今年中にモデル終了になってしまうそうです。

 ただ、燃料電池車になって戻ってくるのではないか、という噂も経っているようです。 

hinazinzakki.hatenablog.com

スズキ ジムニー(3代目)

f:id:alfredtan:20190407160020j:plain

 「横転は慣らし終わり」と呼ばれるほど頑丈な体のジムニーですが、昨年生産終了となった3代目は、なんと21年間も製造が続きました。マイナーチェンジの回数は実に9回に及びます。

 もっとも、モデルチェンジしたといってもキープコンセプトで、外観も足回りもフレームタイプもあまり変わらなかったのですが…。

 モデルサイクルが長いことは今に始まったことではなく、初代は12年間2代目は18年間も製造が続きました。そのせいで登場50年経つにも関わらず未だ4代目初期です。

 しかし、日本車にはもっとモデルサイクルの長いヤツが存在します。

トヨタ センチュリー(初代)

f:id:alfredtan:20190120114331j:plain

出典:

トヨタ・センチュリー - Wikipedia

 他の日本車とは一線を画した存在であるセンチュリー。あまりに突出した存在であるため「購入時に身辺調査が入り、一般人には売ってくれない」「センチュリーのブランドイメージの維持のため、中古車は全てトヨタが買い戻す」など噂の絶えませんが、普通に売ってくれますし、中古も出回っています。

 そんなセンチュリーの初代は1967年から31年間に渡って生産が続きました。マイナーチェンジの度に排気量をアップし続けましたが、エンジンは当時のトヨタのV8エンジン"V型エンジン"を使用し続けました。ちなみに初期モデルにはMTも設定されています。

 1997年に遂に2代目へと代替わりしますが、外観はほとんど変わらず、初代最終型と殆ど見分けのつかない外見になっています。