暇人によるクルマ語り

週3を目安に更新中。時々車以外の話題も

90スープラ公開!歴代スープラを振り返る

f:id:alfredtan:20190117235101j:plain

 長らくカモフラージュで身を包んでいた新型スープラがついにその全貌を現しました!恐らくCMになるであろう映像も公開されましたね。

 私個人の感想としましては、非常に洗練された、トヨタフラグシップクーペを名乗るのに相応しいデザインだと思います。先代の面影を残しつつも現代的なデザインで、しかも何となく往年の名車”2000GT”を思わせる横顔だなと感じました。(そういえば初代スープラのキャッチコピーも”TOYOTA 3000GT”でしたね)

 さて、今回は歴代スープラ達について書きたいと思います。

 スープラとは

 この記事ではあくまで日本のスープラについて語るのでA70型を”初代”と書いておきますが、これは実質3代目スープラです。といいますのも、元々スープラセリカの派生車種”セリカXX(ダブルエックス)”と呼ばれていました。ところが、”XX”という表現がアメリカでは「R-18」的な意味合いを指すため、「至上、最高」の意味を持つラテン語”Supra”からアメリカでは「スープラ」として販売されました。このモデルチェンジを以って”セリカXX”の名は消滅、”スープラ”に統一されたというわけです。

 さて、時は昭和末期の1986年、トヨタは”イメージリーダー”の不在について悩んでいました。たしかにトヨタは海外でも高い評価を受けて販売を伸ばしていたのですが、そういったインパクトのある存在が無いことを非常に気にしていたようです。そこでかつての名車”2000GT”にあやかって、「TOYOTA3000GT」というキャッチコピーを吊り下げてデビューしたクルマがA70型スープラなのです。

 

A70型

f:id:alfredtan:20190117235315j:plain

出典:

トヨタ・スープラ - Wikipedia

 1985年のFMCセリカの駆動方式が前輪駆動方式になったことで、後輪駆動方式を採用したスープラセリカ一門から脱退しました。

 この厳ついフォルムからはあまり想像できないかもしれませんが、実は当時大人気だったスペシャリティカー、20ソアラとシャシを共有していましたソアラのファストバッククーペ版みたいなものと思ってください。

 エンジンもソアラと同じものが用意され、2Lの自然吸気エンジンターボエンジン、そして最高グレードには3Lツインターボが用意されました。

 初期の頃の最低グレードにはなんとOHCエンジンが積まれており、その馬力はたったの105ps。流石に問題に思ったのか、その後のマイナーチェンジでDOHCエンジン(135ps)に切り替えられることに。あのマッチョな直線番長にもこんなグレードがあったなんて意外ですね。

 更に平成に入って、最後のマイナーチェンジでは、よりパワーを上げるため基本設計の古くなっていた3Lターボエンジン”7MーGTEU”を2.5Lターボエンジン”1JZ-GTE”に換装。トヨタ初の自主規制上限の280psを達成しました。

 モータースポーツでの活躍は、1987年の日本ツーリングカー選手権でいきなり優勝を果たしますが、その後のスカイラインに勝てず、結局あまり戦果は挙げられませんでした。

 

A80型

f:id:alfredtan:20190117235304j:plain

 1993年、新型スープラと同じくデトロイトモーターショーでワールドプレミア。私がこの型に対して思うのは「変わり過ぎだろ」ということです。多分「こんなのスープラじゃない」おじさんが沢山湧いていたと思います。

 先代が直線基調の角ばったクルマだったのに対し、こいつは曲線ベースの丸っとした外見、正直現代でも通じそうなデザインです。2019年でも通じそうな見た目の車を26年も先駆けて作ったトヨタの前衛性は当時も健在だったのですね。 

 先代から引き続き、30ソアラとシャシを共有しています。

 エンジンは全グレードで3L直6エンジン”2JZ型”を採用、グレード名も一新され、自然吸気グレードには”SZ”と”SZ-R”の名を、ターボモデルには”RZ”と”RZ-S”の名を、最上位グレードには”GZ”の名を与えられました(GZは96年4月に消滅)。

 MT車に搭載されるミッションはゲトラグ社と共同開発した国産車初の6速MTを採用、初期はターボモデルのみでしたが、後のマイナーチェンジでSZ-Rにも搭載されました。

 「トヨタ最強のエンジン」と持て囃される”2JZ-GTE”ですが、実はモータースポーツではあまり活躍しておらず、あの場に立つスープラには直4の”3S-GTE”やセルシオエンジン”3UZ-FE”などへの換装が施されていました。

 2002年、排ガス規制に伴いシルビアやRX-7などと共に生産終了、スープラの名は17年間の眠りにつきました。

 しかしモータースポーツではその後も活躍を続け、2006年のレクサスSC登場まで活躍を続けました。

 

 

 

ご意見、ご感想を書いてくれると嬉しいです!

ぜひコメントをご投稿下さい!