暇人によるクルマ語り

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~あれから30年~平成元年に生まれたクルマ3選

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 あけましておめでとうございます。

 早いものでお気持ち表明から2年、あと4か月で30年続いた平成が終わってしまいますね。ということは平成元年が30年前ということですね。平成って聞くと最近のことの様に感じますけど、30年前も平成なんですよね…。

 スーファミソ連崩壊もバブルも、遥か昔の事だと思ってたけど、よくよく考えればこれらは全て平成の出来事なんですね。

 

 今回は、平成なのに昔のような、平成元年に誕生したクルマを3つ紹介したいと思います。

 [目次]

 

 

トヨタ セルシオ (XF10型)

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出典:

トヨタ・セルシオ - Wikipedia

 言わずと知れたトヨタの高級車ブランド"LEXUS"のフラグシップセダン、LS400の日本仕様。当時はレクサスブランドが日本に無かったので、ラテン語で「至上、最高」を表す"celsus"から”セルシオ”と命名されました。

 本来は日本への導入予定は無かったのですが、当時”シーマ現象”までも引き起こした日産 シーマに対抗する車種がトヨタに無かったので、急遽導入という形で販売されました。

 因みに、今日知られるトヨタのエンブレム「CIマーク」を初めて掲げたクルマでもあります。

 セルシオ、LS400の何よりの特徴は、その静粛性です。LS開発のためにわざわざテストコースを新設し、5年もの月日をかけて足回りからエンジンまで徹底して作り込みました。

 当時のトヨタは潤沢な資金を持っており、他のメーカーと比較して頭一つ抜けた存在でした。そんなトヨタが"ガチ"になって開発したクルマです。その性能は、アメリカで物を言わせていた”ドイツ御三家”やキャデラックなどの高級車メーカーを震撼させたそうです。

 

日産 スカイラインGT-R(R32型)

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 車に興味のない人でもこの名を聞いたことがない人はいないでしょう。それほどの伝説を築いたスポーツカーです。

 1980年代、販売に苦戦していた日産では「1990年代までに技術で世界一になる」というスローガンの下、”901運動”が行われていました。この運動によって初代シーマやS13シルビア、K11マーチなどの名車達が次々と誕生しました。

 ライトチューンで400ps近くを叩き出すエンジン”RB26DETT”、状況に応じてFRと4wdを切り替える”アテーサETS”などで武装したR32GT-Rはその集大成です。

 1990年、全日本ツーリングカー選手権(JTC)に初出場するやいなや93年までに29連勝を上げ、海外でもベルギーのスパ フランコルシャン24時間レースでもグループNで優勝を果たしています。この”グループN”とは、改造の幅の限定された、市販車の素の実力を試されるクラスなので、901運動の成果はここに結実したといえるでしょう。

 R32、33,34GTRは”第二世代GT-R”と呼ばれ、日本のみで販売されていました。故に海外、特に「生産から25年経ってない車の輸入を制限する取り決め(25年ルール)」のあるアメリカでは激レア個体なので偶像化され、絶大な人気を誇っています。現在、第二世代GT-Rの中古価格が暴騰しているのは、この「25年ルール」が解禁されたからです。

 

スバル レガシィ(BC/BF型)f:id:alfredtan:20190102230621j:plain

 窮地に立たされた富士重工(現:SUBARU)が大博打を打って世に送り出した中型セダンです。「もしこの賭けに負ければ、この車は富士重工が最後にリリースした遺産(Legacy)になる」という思いでつけられた名前だそうです。

 販売直前に10万キロ耐久走行を行い、その平均走行速度が223.345km/hで当時の国際記録を樹立。cmでも耐久性の証明として大々的に宣伝されました。

www.youtube.com

 メイングレードは、未だに現役のEJ20エンジンを搭載した、セダンの"RS"…でしたが、ヒットしたのはツーリングワゴンの方でした。「スポーツワゴンはボルボレガシィ」と言われるほどにヒットし、各メーカーも次々とツーリングワゴンを売り出しますが、結局レガシィの牙城は崩せませんでした。