渋滞はなぜ起こるの?先頭は何をしてるの?
もうすぐクリスマス。それを超えたら年末。年末と言えば帰省。帰省と言えばそう、
渋滞。
年に数回ある帰省ラッシュの季節がやって参りました。ラジオの交通情報からは「〇〇IC、〇〇キロの渋滞…」という憂鬱な情報が飛び交い、せっかく高速に乗ったのに前の車はハザードを炊き、全然快適に走れない、おまけにPAは満車。
「先頭は何をやってるんだ!」とイライラを募らせる方も多いでしょう。
それで、渋滞の中で我慢を続けて、例えば事故現場を過ぎたら、道路工事の横を通ったら、一般道なら大きな交差点を抜けたら、「やった!抜けた!」と喜ぶと思います。
でも時々「あれ?普通に走れてる…いつの間に?」というタイプの渋滞もあるとおもいます。
今回は渋滞はなぜ起きるのかを4タイプに分けて考えてみます。
サグ部
聞いたことある人はいますか?これは”下り坂が上り坂に切り替わるポイント”のことを指します。
高速道路で渋滞が起きたとすれば、だいたいこれが原因です。
下り坂は当然無意識にスピードが出ます。そしてそのまま上り坂に突っ込めばスピードは落ちます。明らかに急な上り坂ならドライバーもアクセルを踏むなりして対応出るのですが、緩やかな場合はなかなか気づきません。
気付かないうちに少しづつスピードダウンし、後ろの車との距離が縮まり、車間距離をとるために後ろの車がブレーキ、するとその後ろの車との距離が縮まり、車間距離のためにブレーキ…。これを繰り返して全体のスピードが落ち、長い長い渋滞が発生するのです。
速度を一定に保たない車
こういった車による渋滞も、「無意識にスピードが落ちることで発生する」ことが原因である事を考えると、"サグ部渋滞" によく似ていると言えます。
最近の車にはクルーズコントロールが付いているので、信号のない高速などでは是非とも活用しましょう。
交差点、赤信号
一般道ではシーズンに関わらず、時間帯によって起きるタイプの渋滞です。帰宅ラッシュなんかで起きるのは多分これです。
交差点で右左折する車は当然減速します。するとその後ろの車も減速します。更にその後ろも減速して…を繰り返して全体のスピードが落ちて渋滞を引き起こす…というメカニズムです。
右左折レーンがある交差点だったとしても、レーンのキャパを超える量の車が入ってくれば直進レーンの車にも影響してきます。
大きな交差点であれば双方とも青信号も赤信号も時間がとても長くなるため、その時間の間に多くの車が溜まり渋滞を引き起こします。
交通事故
これもありきたりな渋滞原因です。シーズン、時間帯に関係なくランダムに発生します。
事故の規模によって渋滞の規模も変わってきます。
例えば大きめの幹線道路での、片側一車線をふさぐ程度の軽い追突事故なら残った車線に、ふさがれた車線を走っていた車が割り込むことで全体のスピードが落ち、渋滞が発生する、といった具合になります。高速の合流ポイントも似たような感じです。
しかし、車線全部を巻き込む大規模な事故なら、事故処理が終わるまでそこは通行止めに、つまりとてつもなく長い赤信号が出現することになるわけですから、車が完全に詰まってピクリとも動かない、ということになります。
追い越し車線走行
追い越し車線は原則として走ってはいけません。走っていいのは車を追い越すときと、そろそろ右折するときのみです。
しかし、残念ながら常に走り続けている人も見受けられます。それも制限速度と同じかそれ以下で。こうなると本当に追い越しをしたい車がスムーズに走れず、結果として渋滞を引き起こしてしまいます。
日本のように車の密度が高く、信号も多い国や地域では万年の悩み”渋滞”。
残念ですが、この先ずっと日本で車生活を続けるのなら渋滞のストレスから解放されることはありません。
できるだけ渋滞を起こさないようにモラルとサグ部には気を付けて運転しましょう。