暇人によるクルマ語り

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日本一綺麗な星空はどこ? ボートルスケールとは

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冬。すっかり寒くなってしまいましたね。空気が澄んできて星の綺麗な季節になって参りました。

ところで、皆さんの地域の星空ってどんな感じですか?空よりもむしろ地上の方が綺麗?ガラス片をあたり一面にぶち撒いたような?私のところは地上も空も全然綺麗じゃないです。

星空の綺麗さは空気の新鮮さと周囲の光(光害)によって決まります。都会やその近郊のように、夜中でも煌々と電灯や信号が光っていて、空気の汚れている地域では、2,3等星は当たり前として、1等星すらまともに見れません。逆に人のいない田舎でかつ都会からも遠く離れた地域では、1等星は見間違いのないほどに燦然と輝き、天の川は当然のように鎮座し、微妙に5,6等星や天王星が見えるほどです。

この様に星空には地域差があります。この地域差をランク付けしたものを「ボートルスケール」といいます。

目次

 

ボートルスケールとは

ざっと説明すると、星空のランクを星や星雲、現象が見えるか、見えるならどの程度見えるかで1~9の9段階に分けたものです。

クラス1が完全に光害や大気汚染の影響のない完全な星空、クラス4が日本でいう一般的な田舎の星空、クラス8や9は大都会やその近郊みたいな感じです。

因みに私のところはクラス8でした、ざっこ

残念ながら国内は都市圏同士が近いこともあり、ほとんどの地域がクラス2以上の扱いになっています。

じゃあクラス1の星空はどこで見えるのか。

それを確認できるのがボートルスケールマップです。

Greg's Place - Google Earth Night Sky Images

このページにある"EastanAsia"が日本の地域です。これをダウンロードしてGoogleEarthProにD&Dすると

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 こんな感じにボートルスケールごとに色分けがなされます。白がレベル9、緑がクラス4、青がクラス2で、クラス1は黒く示されています。

殆ど黒が見当たりませんね。北海道と四国にチロッと見えるくらいでしょうか。沖縄の離島なんかは大体黒っぽいです。

 

クラス1の星空とはどんなものか

実際、クラス1の星空とはどれほどのものでしょうか。wikipediaにはこうあります。

出典:ボートル・スケール - Wikipedia

 

ここで、黄道光とか対日照とか聞きなれない言葉がでてきます。

黄道

太陽の周りを周っているのは大きな惑星だけではありません。彗星などから投げ出された小さな塵も周っています。この塵たちもまた、多くが地球と同じ公転軌道面を周っています。これらが太陽光を反射することで、地上では黄道上のもやもやとした光として観測されます。これが”黄道光”です。

 

大気光

上空の大気が太陽光のエネルギーによって化学反応を起こし、微妙に輝く現象の事です。綺麗ではあるのですが、これのせいで地上の望遠鏡は性能を制限されてしまうという、天文学者たちにとっては悩みどころだそうな。

対日照

太陽の反対側の空(太陽と満月の位置関係みたいなもの)が少し明るく見えるという、正体不明の現象です。黄道光を形作る塵のうち、太陽光を真正面から受けるため他の塵よりも明るく見える…というのが有力仮説だそうです。

 

これらの現象が全て肉眼で見え、さらに天の川が影を作り、暗い星雲も見える…これが”クラス1”です。

 

 

クラス1の星空、四国や北海道に行ったときに是非見てみたいものですね!