バブル期を駆けたスペシャリティクーペたち3選
バブルが崩壊して久しいですね。とはいっても、その頃私は生まれてませんけど(^^;
当時の車は、環境とか経済性とかを完全に無視した、高性能車やクーペが大人気だったようですね。
当時はみんなお金持ってましたから、そんな車が流行ったのでしょう。
でもバブルが弾けると一転、誰もそんな車に見向きもしなくなって、不人気車になって、生産中止に追い込まれていってしまいました。
最近は時の名車、スープラやシルビアの復活の話題が飛び交ってますが、今回はそんなバブル期のクーペたちを紹介していきます。
第3位 三菱 GTO
半分はアメ車!
別名:ダッジ ステルス
そう、この車、半分アメ車なんです。当時の三菱はクライスラーと提携を結んでました。車幅も当時の日本車としては驚異の1840mm。
イメージカラーの赤なんかが街中を走ってたら今でも存在感がハンパないです。というか、なんとなく日本車離れしているような…。
V6 3000ccツインターボエンジン
搭載されるエンジンは、当時流行っていた(?)6気筒3000ccツインターボ。Z32とか80スープラとかのライバルになります。その巨大なエンジンから放たれる馬力は、
当時の自主規制枠目一杯の280馬力。そして低回転域でも発生する鬼トルク。やっぱりアメ車だ…。
ランエボとは趣の異なる重爆撃機
駆動方式は4WD、しかも4WSまで搭載。時速80キロから発動する「アクティブエアロシステム」、エキゾーストサウンドの変わる「アクティブエキゾーストシステム」、ゲトラグ社製6速MTなどで重武装。高級セダン"ディアマンテ”とシャシのベースを共有した結果、車重は1700kgオーバー。同じく三菱のランエボを軽量の戦闘機とするなら、GTOは重爆撃機といえますね。
第二位 スバル アルシオーネSVX
500mile a day
日に500マイル走れる車を… そんなキャッチコピーで登場したスバルの高級車、アルシオーネSVX。駆動方式はスバルなのでもちろん4WD。イタルのジウジアーロによりデザインされたその車は、一目見て尋常でない車と分かります。
まず360度張りの窓。さぞかし開放的なんでしょうね。そしてドアウィンドウ。なんか奇妙な位置についていますが、ボディのツルツル感を出すためにこんなデザインになったそう。現代にこの車が走ってたらすごく目につきそう。
発売直前の悲劇
この車の発売は1991年9月。そうバブルの車、リッチの象徴として華々しくデビューする筈が一転、バブル崩壊によって誰にも見向き去れない非経済的な車のレッテルを押され、7年間の販売期間で売れたのは6000台未満…。絶版から20年経った現代で見かけるのは非常に困難でしょう。
EJ22+2気筒=EG33
エンジンはH6 3300ccエンジンEG33。海外仕様レガシィ向けのEJ22に2気筒を追加して3300ccとしました。最大馬力は240馬力。ライバル達に比べやや取りますが、重厚な乗り心地により、どこまでも運転できる車だそうです。
第一位 ユーノス コスモ
出典:
世界で唯一の3ローター搭載市販車
エンジンは2ローターの13Bと3ローターの20B。特に20Bは現状、世界で唯一市販車に積まれた3ローターエンジンです。「V12エンジンに匹敵する滑らかさを持つ」3 ローターにより生み出されるパワーは333馬力…と、なるはずでしたが、当時の自主規制により280馬力にデチューン。しかもこの馬力とトルクに耐えられる乗用車用のMTのクラッチがなかったため、(当時の)スポーツクーペとしては異例のAT設定のみとなりました。踏んだり蹴っ たりじゃねえか
3つの「初」
このユーノスコスモは3つ「初」を引っ提げて登場しました。
日本初の"シーケンシャルツインターボ"
低速と高速で2つのタービンを使い分けるツインターボを日本車として初めて装備しました。
世界初の"GPSカーナビ"搭載
今となっては当然のGPSナビ。実はユーノスコスモが初の搭載車だったんですね。
世界初かつ唯一の3ローター車
これはいわずもがなでしょう。
鬼のハイオク3km/l
ただでさえ燃費が悪いとされるロータリーエンジンが3ローターで、しかもツインターボを装備。車重は堂々の1640kg。お察しな燃費はカタログの地点で既に6.6km/l(しかもハイオク)。実測だとなんと3km/l!条件次第ではもっと悪化し、夢の1km台突入も夢じゃないとか…。
でも高回転まで回してやれば7~8kmまで伸びるそうな。